魔の「イヤイヤ期」を乗り越えるには

魔の「イヤイヤ期」。
それはほぼ2歳から3歳にかけての、親御さんから恐れられ、嫌われる時期を呼ぶ言葉です。

たしかにこれまで親の言うとおりに従っていた愛らしい我が子がなんでもかんでも「イヤ!」と言い出すと、面白くないと感じられるかもしれません。聞き分けがまったくない子どもの扱いに手を焼いておられる方も多いでしょう。

子どもが「イヤ!」と言い始めるのは自我が目覚めたサインなのです。

自分の力や意見や境界を試すために「イヤ!」と言っているのです。

 

とはいえ、自分一人でやらせてもらっても、思うようにいかないのがイヤ。
親に手出しをされるのもイヤ。
ほって置かれるのもイヤ。

どうしてよいかわからなくなって大泣きが起こるのです。

大切なことは子どもの気持ちに寄り添って、「イヤなんだね。一人でやってみたいんだね」というように気持ちをわかってあげることです。

またうまくできなくてイライラしている様子が見えたら、「一人でやりたいけど、うまくできなくて、イライラするんだね。手伝ってほしくなったら手伝うよ」とやさしく言って様子をみることが大切です。

こんなときに親の方がイライラして、子どもに対して拒否的になり、

「もうママは知りません」とか「そんな子はうちの子どもではありません」のような対応をすると、子どもに「自己主張をすることは危険」というメッセージが伝わってしまい、親に見捨てられることを恐れるあまりに、自立することが難しくなってしまいます。

また子どもが「これに触っちゃイヤ、入っちゃイヤ」などと言っているときは、一生懸命自分の境界線をつくる練習をしていることをわかってあげてください。

自分と他の人との体の境界線、自分の物と他の人の物との境界線、自分の気持ちと他の人の気持ちの境界線など、子どもは「イヤ」を言いながら境界線を引く練習をしているのです。境界線を引けるようになると、親がいないときでも自分を守っていけるようになるのです。

イヤイヤ期は親にとってやっかいな時期ですが、この時期をうまく越えさせることができると後の子育てが楽になります。

この時期をうまく過ごすためには、まず、こどもの生活のリズムを大事にすることが大事です。たとえば、食事を定刻にさせる、昼寝や就寝の時間を必ず守るなどは、扱いが比較的楽になるポイントです。

子どもはお腹がすいたり、睡眠が足りていなかったり、眠くなったりすると普段以上に扱いが難しくなります。親が子どもの生活のリズムを大切にすることは、自分のためにもなります。

また親同士が大人のサポートネットワークを作り、親自身が楽しめる時間を持ったり、休む時間を作ることも大切です。アメリカでは親が互助グループを作って、互いの子どもを2、3時間ぐらいずつ面倒をみながら、自分の大人の時間を持てるようにしています。
親自身もハッピーで、リラックスできると、子育ての難しい時期も楽に乗り越えることができるものです。