なぜこの人の話は長いのか

誰かに話を聴いてもらって満足した体験はありますか?
話が終わらないうちにさえぎられたり、聴いている人に自分の話にすり替えられたり、
無意味なおうむ返しをされて嫌な気持ちになったことはありませんか?
「ただ黙って聴いてくれればそれでいいのに!」と思うこともあるでしょう。

“黙ってただ相手の話を聴く”ということは、実はとても難しいことなのです。

実は、「話す」場合と「聴く」場合の脳の情報処理量とでは、「聴く」側の方が少なく、脳にはかなりの余力が生まれるのです。

というわけで聴き手の内部ではいろいろなことが起こります。

その場面を空想したり、別のことを連想してみたり、相手の話から自分の記憶が刺激されて、その時の感情が沸き起こったり、結論を空想してみたり、自分が次に話すことを考えてみたり。

ところが、それをされると話し手の方は、「聴いてもらえていない」と感じてしまい、その不安から話がまとまらなくなったり、「理解してもらえない」と感じるために状況説明が長くなったりしてしまいます。
そうなると聴き手はもっとたいくつになり余計なことをしてしまうという悪循環に陥ります。

「なぜこの人の話は長いのか?」「まとまらないのか?」
「いつまでたっても結論が見えない」
「結局何が言いたいの!とイライラしてしまう・・・」
そんなときはあなたの「聴き方」に問題がないか振り返ってみましょう。

多くの人は相手の言葉や話の内容に注意を向けて話を聴こうとします。
しかし、話している人そのものに意識を向け、「共にいる」ということにフォーカスすると不思議と相手が本当に言いたいことや大事にしていること、伝えたいことのポイントが手に取るようにわかります。

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