「すべき」を超えて

「子どもたちに礼儀礼節をどう教えていけばよいかと悩む」
という声を聞きます。

まず、どういうことで礼儀や礼節が重んじられるのかを
教える必要があると思います。

社会のしきたりの中には、
人と人が気持ちよく接して円滑な社会生活を送るために
社会常識、暗黙の了解として、
相手を思いやり尊重することば使いやふるまいがあります。
ひと昔前までは、礼儀作法に従わないものは無礼とされ、
人々は「他人にどう思われるか」を恐れるあまり、
むやみにしきたりに従ってきたように思います。

近年になり、いろいろな常識やしきたりで育った多種多様な人が
集まって生活をするようになり、
人々は、
何が自分と相手にとっての本当の礼儀か
何のために自分は礼をつくすのか

を考え、その気持ちに従う人が出てきました。

「○○すべき」という社会、世間の軸から
自分自身が“こうしたい”、”こうありたい”の信念で動く、というあり方です。

アメリカでのフットボールの黒人選手の国旗に対する抗議がそのよい例です。
これまでアメフトのゲーム開始前の国歌の斉唱、国旗掲揚のときには、
選手は全員が起立し、胸に手をあてることが
愛国心の象徴と指導され、選手たちは皆それに従ってきました。
しかし、ある黒人の選手が
「本来、国旗に象徴されているはずの、自由、平等の概念が
黒人たちには適応されていない」
という理由で、あえて起立をしないことで抗議の意思を見せました。

ひとりの選手が始めたこの抗議に多くの選手が賛同し、
現在アメリカ社会は賛否両論がうずまいています。
この現象は、単純に礼儀の良い悪いで評価されるものではなく、
色々な人たちが「礼儀」について意見を交わすきっかけになっています。

社会常識や礼儀があること、
それに反すると批判されたり、裁かれたりする可能性があることを教えた上で
子どもの考えや想いを聴き、

「多くの人が無礼と思うことでも、
あなたが本当にそれをする必要があるという信念があり、
その結果を受け入れ、対処できるのであれば
それを選択してよい」

という話をする必要もあるでしょう。

ついつい「○○すべき」と頭ごなしに指導したり、
叱って教えようとしてしまいがちですが
もっとお互いを大切にしあえる方法もあるのです。
ひとりひとりが自分のあり方や自分の言動や気持ちに意識を向けて、
どうしたら子どもたちのよいモデルになれるかを考えてみることから始めませんか 。

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