映画「あん」を観て考えたこと〜言葉にならない言葉を聴く〜

「あん」という映画を観ました。
人生とは何か、生きることの意味について深く考えさせられるものでした。

特に、五感を研ぎ澄ませ、小豆に心を寄せて「あん」をつくる女性の言葉にはっとさせられました。

「あんを炊いているときのわたしはいつも、小豆の言葉に、耳をすましていました。
それは、小豆が見てきた雨の日や晴れの日を、想像することです。
どんな風に吹かれて小豆がここまでやってきたのか、旅の話を聞いてあげること。そう、聞くんです。」

(ドリアン助川 著「あん」より引用)

この言葉は、私たちが人の話を聴くときの姿勢と重なっていました。
目の前にいる人の言葉にならない言葉に全身全霊を傾けて聴いているだろうか?
語られる言葉から何かを空想したり、見えている問題やその解決にとらわれ、
相手の存在そのもの、生きてきた歴史そのものの本質を見逃したりしてはいないだろうか?
そんなことを振り返るきっかけになりました。

その人がどんな風に生まれ、どんな風に周りの人からかかわってもらって、どんな景色を見て、
どんなものを味わって、どんな音を聞いて、どんなことを感じて生きてきたのか、
そして、目の前にいるその人の姿、たたずまい、かもしだすもの、情動(緊張、混乱、動揺、葛藤、怒り、喜び、安らぎ、悲しみ・・・)、
そんな言葉にならない全てに意識を受け、受けとめ、受け入れる、
その姿勢そのものが真の共感です。
私たちは、体験を通じてこの真の共感をともに学び深めていきたい、という思いのもと“共感力講座”を始めたときのことを鮮明に思い出しました。
そして、また初心にもどって“共感力講座”に臨みたいと思います。

初めて共感力を学ぶ方向けの講座として、「共感力講座・基礎編」(9月29日(土)・30日(日):2日間)を予定しています。
まずどんなセミナーか知りたいという初心者の方のために、ダイジェスト版の体験コース「共感力体験セミナー」(10月17日(水):2時間)も開催します。
皆さまからのお申し込みをお待ちしております。