子どもの境界線はこうしてつくられる

あなた自身は、子どもの頃にたくさんの
「イヤだ!」「やめて!」
といった気持ちを言えましたか?
そして、そんな時に、まわりの人にその気持ちを受け止めてもらえたでしょうか。

幼い子どもは自分の「イヤ」とか「やめて」と感じる気持ちをまわりに伝えて
自分のNOという気持ちを尊重されることで
“自分”と“他の人”の間の境界線をつくっていきます。
自他の境界線をつくる作業は「いやいや期」に始まっているのです。

こんな話をすると、
「本人のためには、嫌なことでもさせないといけないこともある」
「子どもがいくらしたがっても、危ないことはやめさせなければ」
と思われるかもしれませんが、
親御さんや援助職の皆さんにぜひご理解いただきたいことは、
「嫌だったらしなくてよい」とか
「やめることを本人が嫌がるならやめなくていい」
ということではありません。
気持ち行為を分けて考え、
「イヤだ」という気持ちがあることをわかってあげ、
何がイヤなのか、どういうことでイヤなのかに寄り添い、
どうしたら折り合えるかを一緒に探すことが大事だということなのです。

私たちは「イヤだ」という気持ちをわかってもらえ、
「イヤだ」と思う理由をわかってもらえるだけで、
必ずしも自分の願望が叶えられなくても気持ちは落ち着き、
自分が尊重されたと感じることができるのです。

「イヤ」と言っても無視されたり、叱られたり、
はぐらかされたりして、
「イヤ」という気持ちを尊重されないで育つと
「イヤ」と言うことをあきらめてしまいます。
そして、嫌いなことでも、気持ちがのらなくても、
興味がわかなくても、納得がいかなくても、
自分の気持ちをないがしろにして
「仕方がない」「しょうがない」と自分に言い聞かせ
我慢を重ねてしまいます。

そうすると、自他との境界線がつくれなくなり、
そして色々な人に境界線を侵されがちになります。
自分自身での判断ができず、いつも他人に従っていればいい、という考え方が習慣化してしまいます。

その結果、
もっと自分のことを大切にしたいのにできない、
自分が何をしたいのか、何が欲しいのかわからない、
いつも自分自身の気持ちより人の気持ちを優先してしまう、
などということが起こります。

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