私たちは臨床を通して、クライエントから持ち込まれる多くの問題は、子どもが発達する段階でこなしていなければならないステップが抜けていたり、不十分だったりすることから起こっていることに気付かされてきました。
これらが原因となり、大人になってからも人とうまく関われなかったり、自分は愛されてない存在だと感じたり、いざというときに、もって生まれた能力をいかすことができない人にたくさん出会ってきました。しかし、その反面、不十分だったステップをやりなおすことでその人が持ち前の能力を発揮できるようになる体験も数多くしてきました。
人が体験する生きづらさの根本的な問題は、子どもの不安定な愛着関係にあることが近年のさまざまな神経科学や脳科学などの研究で明らかになってきています。愛着関係の基盤は胎児期にはじまり、5歳ぐらいまでにできあがります。そこで、子どもの発達を見直し、特に“愛着関係”について詳しく、深くまなび、その知識をつかってどのように子どもの行動を理解し、どのように不安定な愛着関係の修復をはかり、子どもの情緒を安定させ、落ち着いて能力を発揮できる人生を送る援助ができるかを皆様と共に考えていきたいと思います。

  • 援助職の方が対象ですが、一般の方もご参加いただけます。
  • 愛着関係の内容を何回かに分けてお話しする予定です。できるだけ毎回の受講をお勧めしますが、1回のみの受講も可能です。
  • 参加者からのご質問や疑問で当日お答えできないものは後日、講師がホームページ上(匿名)でお答えする予定です。ご質問が多い場合、すべてにお答えできない場合もあります。

【参加される方へのお願い】
この講座では、毎回ビデオ収録をおこないます。撮影はプライバシーに配慮しておこないますが、画面に映りたくない方は予めお申し出ください。

第3回「安定した愛着関係をつくる大人のあり方」受講者募集中

【Web講座】講座内容をWebで動画公開(有料)しています。参加できなかった方やご興味をお持ちの方はぜひご視聴ください。

【Web講座】第1回愛着関係の視点から子どもの発達を見直す

第1回愛着関係と心の発達講座は終了しました。その際、いただいたご質問に田中万里子がお答えしております。こちらをご覧ください。

視聴方法 視聴をご希望の方はこちら(動画サイト「Vimeo」)にアクセスください。初めてご覧いただく場合は会員登録が必要です。「購入」ボタンを押しますと、登録画面が出ますので必要事項を入力してご購入ください。動画はストリーミング(Web上で再生)でもダウンロードでも視聴できます。詳しい視聴方法はこちらのガイドをご覧ください。
講師 田中万里子Ph.D 白石孝子(CoreAccess9セラピスト)
内容 胎児期からはじまり4~5歳までのの発達を愛着関係の視点から見直す
  • 愛着関係が発達に及ぼす影響
    身体、情緒、社会性、行動、知的発達に及ぼす影響
  • 愛着関係が人生に及ぼす影響
    人間関係のひな型になる
  • 愛着関係を形成する要素
  • 子どもが安心できるかかわりとは
  • 愛着関係が築けなかった場合、修復は可能か?
    など
視聴料 2,500円(税込)ストリーム視聴とダウンロードができます。
※アメリカ国内でも視聴(22ドル)できます。

参加された方の感想より

  • ずっと自分のことを言われているようでした。どうしたら良かったのか、いろいろ確かめながら時にはほっとし、ときには反省して聞きました。子育ての前のお母さんお父さん全ての人に聞いてほしい・・・。(自営業)
  • 特に印象的だったのは”常識というものはない”ということ。私もそう思っているつもりだった。ひとりひとりみんな違うと頭では思っていたが、意識のどこかで良し悪しやこうあるべきなどという考えがあると気付かされました。自分に重ねて聞いていました。(保健師)
  • 知識の整理ができてよかったです。自分の中の情動がすごく揺さぶられるところがありました。(精神科医)
  • 具体的な例を挙げて説明してくださったのが分かりやすくて良かったです。またレジメがあったので系統的な理解がしやすかったです。(作業療法士)
  • とても良かったです。次回も参加したいと思います。ありがとうございました。(小学校教諭)
  • ついついお話をお聞きしていると自分の子育てのまずかったことや今のまずい点が思い出され落ち込みますが、まずはそうなっていた自分への共感からスタートして他者にも共感できるようになっていければと思いました。(臨床心理士)
  • 胎児期からの愛着関係を具体的事例をたくさん入れながら講話されていたのでとてもわかりやすかったです。(会社員)

【Web講座】第2回 コントロールモデルから、理解・共感のモデルへ

視聴方法 視聴をご希望の方はこちら(動画サイト「Vimeo」)にアクセスください。初めてご覧いただく場合は会員登録が必要です。「購入」ボタンを押しますと、登録画面が出ますので必要事項を入力してご購入ください。動画はストリーミング(Web上で再生)でもダウンロードでも視聴できます。詳しい視聴方法はこちらのガイドをご覧ください。
講師 田中万里子Ph.D 白石孝子(CoreAccess9セラピスト)
内容
  • コントロールモデルとは、理解・共感モデルとは
  • 気付かずにしているコントロールモデルの例
  • アメとムチによるコントロールの弊害
  • 「ほめて伸ばす」の誤解と弊害
  • 持って生まれた能力の発揮を阻む恐怖コントロールの事例
  • 人が本当に望んでいることは、良い/悪い、の評価ではなく・・・
  • 素直に心からの「ごめんなさい」が言えない、原因と対策
  • 素直に心からの「ありがとう」が言えない、原因と対策
  • 問題行動の裏には“感情”がある

参加された方の感想より

  • 短い時間でしたが、本当に濃い内容の研修会でした。簡単ではないが、理解・共感モデルを少しでも実践したいと思いました。常日頃の子どもや人へのかかわり方がほとんどコントロールモデルであることを思い、いろいろ自分のことを考えながら聞いていました。(心理職)
  • 学校現場ではコントロールモデルがいかに多いことかと実感しました。まずは、恐怖でコントロールの先生達の気持ちに寄り添うことから始めます。(学校管理職)
  • 自分がコントロールモデルで育ってきたなとつくづく思いました。自分が教える側になり、知らぬ間にコントロールモデルで指導していることがあったと気づきました。自分の内面のコントロールモデルに意識的になろうと思いました。(教員)
  • 「コントロールモデル」が大きい問題だと改めて気づきました。人間関係がうまくいかないところに(私の)コントロールモデルがあるのでしょうね。(セラピスト)
  • 自らの振り返りになりました。わかりやすかったですがもう少し、いろいろなお話を伺いたかったです。年齢によっての違いとか。(スクールカウンセラー)
  • とっても面白く興味深くうかがいました。(保健師)
  • いかにコントロールモデルの中で育ってきたか、無意識でとってしまう行動が全てコントロールモデルのように思いました。→自分から始めるということで、ワークしたり、意識して原因を聞いたり気持ちをきくことからしていきたい。(保健師)
  • 久しぶりの講座という形で受けましたが、頭が整理されて非常に有意義でした。様々な場面でコントロールモデルが起きている組織全体での解決は難しいとも感じた。(医師)
  • 事例をあげて説明していただけてわかりやすかったです。(作業療法士)
  • 非常にわかりやすい説明でかなり整理されました。今の社会全体にコントロールモデルで支配されているケースが多いと感じる。いろいろな会社の不正が新聞記事に載っていますが、こうならないように少しずつでも変えていかないと、と思う。まずは自分の周りから変えていきたい。「ほめる」といことの危険を理解でき、何を「ほめる」、認めてあげるかの大切さを知った。(会社員)
  • 今回もとても勉強になりました。ありがとうございました。2時間は短いです。もっと話を聞いていたいと思いました。ほめすぎても良くないというのは理解できましたが、加減(程度)が難しいですね。とりあえずほめておけば相手が気分がようなるので何てもかんでもほめてしまっているので反省です。(会社員)
  • 無意識にやっている言動が認識できてよかったです。とても勉強になりました。
  • まるで自分の育られ方について説明されているようで少し自虐的になりました。気づけば変われるというのを教えてもらえてよかったです。

第3回 安定した愛着関係をつくるための大人のあり方

日時 2018年2月3日(土) 13時30分~15時30分
会場 恵比寿ガーデンプレイス SPACE6(会議室)
https://gardenplace.jp/shop/detail.php?id=43
講師 田中万里子Ph.D 白石孝子(CoreAccess9セラピスト)
受講料 10,800円(税込)
内容 第1回では、子育てを愛着関係や心を育てるという視点から捉えなおし、心の安定はいくつになっても作り直せることをお話しました。 第2回では、人からの評価を気にしてびくびくしながら生きるのではなく、自分の信念や真実で主体的に行動できる人を育てていくためには、 アメとムチによるコントロールモデルではなく、理解と共感で人にかかわっていく必要があることをお話しました。 そして、第3回は、人を育てるために一番大切な、自分のあり方についてです。
 
これまでの回で、様々な問題の根底には愛着関係の形成不全やコントロールモデルで育てられたことなどがあることを 理解していただきました。自らも安定的な愛着関係がなく、またコントロールモデルで育てられてきた人は、何かうまくいかない ことがあると、相手を変えようと必死になりがちです。しかし、たいてい問題を起こしている人は、心の安定を失っている状態です。 それなのにかかわる人が相手を変えよう、と必死になり、批判的、操作的になればなるほど、相手はさらに心の安定を失い、 防衛的になり、うまく解決に導くことはできません。
 
相手が心の安定を取り戻し、状況を冷静にみて建設的な解決策を考えられるようになるために何より大切なのは、落ち着いて 心に寄り添ってもらうことなのです。そのためには、かかわる人自身の心の余裕と安定が必要です。自分のあり方を振り返り、自分を癒して心の余裕を作るには どうしたらよいか、についてお話しします。
 
<内容>
  • 子どもをより深く理解する:
    生育歴からわかる愛着関係と必要な対応
  • 子どもの言動によって大人が心の安定を失う時
  • 大人の動揺が子どもをさらに不安定にする
  • 子どもに適切にかかわれないことと大人自身の生育歴の関係
  • 子育ては自分育て:
    子どもを変えるということは、かかわっている大人も変わる必要がある
  • 自分が平常心を失っていることに気づくには
  • 自分自身の動揺を受け止めて心の安定を取り戻すためにできること
    など