私たちは臨床を通して、クライエントから持ち込まれる多くの問題は、子どもが発達する段階でこなしていなければならないステップが抜けていたり、不十分だったりすることから起こっていることに気付かされてきました。
これらが原因となり、大人になってからも人とうまく関われなかったり、自分は愛されてない存在だと感じたり、いざというときに、もって生まれた能力をいかすことができない人にたくさん出会ってきました。しかし、その反面、不十分だったステップをやりなおすことでその人が持ち前の能力を発揮できるようになる体験も数多くしてきました。
人が体験する生きづらさの根本的な問題は、子どもの不安定な愛着関係にあることが近年のさまざまな神経科学や脳科学などの研究で明らかになってきています。愛着関係の基盤は胎児期にはじまり、5歳ぐらいまでにできあがります。そこで、子どもの発達を見直し、特に“愛着関係”について詳しく、深くまなび、その知識をつかってどのように子どもの行動を理解し、どのように不安定な愛着関係の修復をはかり、子どもの情緒を安定させ、落ち着いて能力を発揮できる人生を送る援助ができるかを皆様と共に考えていきたいと思います。

  • 援助職の方が対象ですが、一般の方もご参加いただけます。
  • 愛着関係の内容を何回かに分けてお話しする予定です。できるだけ毎回の受講をお勧めしますが、1回のみの受講も可能です。
  • 参加者からのご質問や疑問で当日お答えできないものは後日、講師がホームページ上(匿名)でお答えする予定です。ご質問が多い場合、すべてにお答えできない場合もあります。

【参加される方へのお願い】
この講座では、毎回ビデオ収録をおこないます。撮影はプライバシーに配慮しておこないますが、画面に映りたくない方は予めお申し出ください。

第1回 愛着関係の視点から子どもの発達を見直す

日時 4月29日(祝) 13時30分~15時30分
会場 恵比寿ガーデンプレイス SPACE6(会議室)
http://gardenplace.jp/space6/
講師 田中万里子Ph.D 白石孝子(CoreAccess9セラピスト)
内容
  • 胎児期からはじまり4~5歳までの間の発達を愛着関係の視点から見直す。
  • 愛着関係が不安定で、親が安全基地になれなかった場合の身体的、情緒的、社会的、行動的、知的発達に及ぼす影響。
  • 安定的な愛着関係が形成された場合どうなるか。
  • 不安的な愛着関係が形成された場合どうなるか。
    など
受講料 10,800円(税込)

第2回 コントロールモデルから、理解・共感のモデルへ

日時 2017年10月頃開催予定
内容
  • 従来の子どもへのアプローチと理解と共感にもとづくアプローチの違い。
  • 子どもの行動は子どもの第一言語。
  • 詳細な生育歴を得ることでわかる愛着関係の形成不全。
  • しないのではなく、できないことを理解し、対応する。
    など

第3回 安定した愛着関係をつくるための大人のあり方

日時 2018年2月頃開催予定
内容
  • 大人の動揺が子どもをさらに不安定にする。
  • 子どもを変えるということはかかわっている大人も変わる必要がある。
  • 子どもが動揺し年齢退行していることを理解し対応する。
  • 自分の状態の調べ方とその対応方法。
    など