夢がかなった経験、ありますか?
あなたは、「夢がかなった!」という経験をお持ちですか?
夢がかなうのは、それがどんな小さなことであれ、うれしいですよね。
まして、子どもにとってはなおさらでしょう。
アメリカでいつも感心させられるのが、郵便局がやっている
100年以上の歴史を持つ”サンタへの手紙”というプログラムです。
子ども達は「北極・サンタクロース様」宛でクリスマスのリクエストの手紙を
書きます。
その子の親は「後でお手紙に間違いがないか確認してあげるね」などと言って
子どもから手紙を預かり、子どもが見ていないところでこっそり読んで、
サンタになりすましてお返事を書き、返信先を書き切手を貼った封筒に入れて
封をして子どもの手紙と一緒に送ります。
そうすると、サンタからの手紙が子どもに届くしくみになっています。
この作業を通じて、親は子どもがどんなプレゼントを望んでいるのかを知り、
できるだけ願いをかなえてあげる努力をします。
単に親が良かれと思ったプレゼントを与えるのでなく、
その子が一番欲しがっているものをあげようと大人が努力する姿は
さすがに、個人の気持を尊重する国だなぁと思わせます。
またさまざまな事情でクリスマスに親からプレゼントを
もらえない子ども達も、「北極・サンタクロース様」宛に
自分でお願いの手紙を送ることができます。
これらの手紙はボランティアによって開封され、グループ分けして、
たくさんの非営利団体組織が手分けして子ども達の願いをかなえる
作業をします。
子ども達の夢をかなえてあげたいと思う一般市民は、非営利団体に寄付をして
サンタへの手紙活動をサポートしています。
その子ども達の手紙は、
「自分は何もいらないから、親子兄弟が一緒に暮らせる場所をください」
「お母さんの病気を治してください」という切実なものから、
「スターウォーズの映画を見に行けるようにして欲しい」とか、
「自転車をください」「ゲームをください」といったようなものがあります。
とにかく“一年に一度は子ども一人一人の気持ちを大切にしよう、
子どもの夢をできるだけかなえてあげよう”という姿勢には心を
打たれるものがあります。
〝子どもの心を大切にする”という姿勢はアメリカの文化のすばらしい
一面だと思います。
“夢がかなえられた”という体験があるからこそ、夢を持つこともできるし、
夢を追って毎日をがんばろうと思えるのかもしれません。
子どもたちが“夢は持てばきっとかなうもの”という希望を持てる社会が
日本でもできるといいですね。